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空の鳥が、していないこと

What the Birds Don't Do
「空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。」
マタイ 6:26 (口語訳)

深夜のどこかで、「将来」が出勤してきます。貯金は足りるだろうか。この仕事を続けていていいのだろうか。60歳になったら、80歳になったら、自分はどうなるのだろう。私たちはその不安に、知っている唯一の方法で答えようとします。もっと働くこと、です。もっと遅くまで残って、もっとがんばれば、未来は安全にできるかもしれない、と。けれども残業は、どの会社も売っていない保険への掛け金のようなものです。未来は、いくら払っても、保証を売ってはくれません。

その堂々巡りのただ中に、イエスは不思議な助言を差し出します。「空の鳥を見るがよい」。イエスが言っていないことに、気をつけてください。「鳥は怠けている」とは言っていないのです。スズメは夜明けから働きます。見たことのある人なら、知っているはずです。鳥がしていないのは、「もうひとつの仕事」のほうです。「まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない」、つまり、保証された未来のための設備を、何ひとつ建てていません。それでも、「あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる」のです。

この聖句が、あなたに求めていないことにも注目してください。仕事を辞めなさいとは言っていません。貯金をやめなさいとも、未来は安全だと思い込みなさいとも言っていません。イエスは別の場面で、塔を建てる前に費用を計算する人を良しとしています。この聖句が投げかける問いは、もっと静かで、もっと深いところにあります。「あなたを養っているのは、誰だと思っていますか」。あなたの働きは、自分で自分を救わなければならない人の、必死の事業でしょうか。それとも、父がもともと食卓を整えるつもりでおられる人の、日々の受け取りでしょうか。同じ机。同じ電車。けれども、肩にかかる重さは、まるで違います。

そして、決定的なひとことが来ます。「あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか」。スズメは、測れるものを何も生産しません。成果もなく、昇進もなく、年度末の人事評価もありません。それでも父は養ってくださいます。つまり、養いは最初から、成果への報酬ではなかったのです。どんな経済にも貢献しない鳥のために神が備えてくださるのなら、あなたのためには、なおさらではないでしょうか。イエスによれば、あなたの価値は、あなたの生産性が話題にのぼるよりずっと前に、すでに決まっていたのです。

今週、この聖句に実際に従ってみませんか。なにしろこれは、目的語つきの命令文なのですから。駅のホームで、あるいはオフィスの窓から、一羽の鳥を一分間、見てみてください。鳥は思いわずらっていません。命が安全だからではありません、スズメの一生は、安全とはほど遠いものです。そうではなく、今日の光の中を、今日の食べ物で生きているからです。最初の仕事は、そのまま続けてください。招かれているのは、ふたつ目の仕事、心配という夜勤、からの退職です。空の鳥を見て、それから、あなたが誰のものであるかを思い出してください。

今日の祈り

天の父よ、私が夜中に何度も予行演習しているあの未来を、あなたはご存じです。どれだけ遅くまで働いても、私にはそれを保証できません。空の鳥の秘密を教えてください。今日の仕事をして、今日の糧をあなたの手から受け取ることを。そして、心配という夜勤から、私を退職させてください。アーメン。

考えてみましょう

  1. あなたのもとに一番よく訪れる「将来のシナリオ」は何ですか。それを安全にするために、今どんなことをしていますか。
  2. 「空の鳥を見るがよい」が、あなたに求めていないことは何でしょうか。その区別は、なぜ大切なのだと思いますか。
  3. 今週のどこかで、一羽の鳥を一分間だけ見てみてください。実際に、何が見えましたか。

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